自分の軸を作る意識をする

「軸をくずさない!、軸がブレない!」と先生に注意されても、自分の軸がわからないと、どうすることも出来ないですよね。

人により軸の感覚や位置も少し違いますが、軸の作り方の意識の仕方をご紹介していこうと思います。軸は様々な筋肉の働きによって安定したり持続することができるのですが、少し意識や考え方、イメージの仕方を変えることで自分の軸の感覚をつかむことが出来るようになってきます!

まず、5番のドゥミポアントの状態でバランスを取るとします。(ア・テールでも考え方は同じです)
上から吊るされてるみたいに…とか様々な表現がありますが、
足は床に突き刺すように立ち、上半身はどんどん上に伸び上がり自分の体が細くなっていくようなイメージをもちます。
いくら上から引っ張られるように…と言われると、上半身だけを引き上げようとしてしまいますよね。
ですがそうすると下半身がぐらついてしまい、なかなか静止することも出来なくなってしまいます。
一本のしっかりとした軸を作るためには、足の指、指の付け根の膨らんでいる部分で(ア・テールの場合踵も)
足を支えていきます。そこから真下に突き刺す。このイメージを忘れないでください!!
上半身は背骨の部分に太いポールが一本突き刺さっているようなイメージを持ちます。
上半身は楽に力を抜いて上に引き上げてください。

体が上と下に矢印の方向が向いていると意識を持つと、それが何をするにおいても大切な軸となってきます!

シングルピルエット

ピルエットの途中段階について少し説明していきます。
まずは、ピルエットの踏み込みから、立ち上がったらすぐにドゥミポアントパッセポジション、体の方向は右回りでしたら、
時計でいうと数字の3の方向に向きます。体の方向は3の方向を向きますが、顔の向きはまだ正面を向いています。
これがバレエの回転で「顔をつける」ということになります。ある一点を見つめすぐ首を切り替えし、戻ってきたときも、もう一度そこを見ます。
こうすることにより、回ったときに目が回らず軸もブレにくくなります。
シングルの場合、自分のパッセのバランスに立つこと、首の切り替えしをすばやくすることで、楽に回れるようになります。

ピルエットは「よし、今から回るぞ!」と回る前から構えてしまい、体が力みやすくなってしまいます。
その結果、思うように回れず、振り回すように回ってしまったり失敗してしまうケースがとても多いです。
ピルエットは(特にシングルの場合)は、まずバランスをとることを心がけていくようにしましょう。

「軸」とは

「軸」という言葉は、あるものの中心に存在する一本のまっすぐな線のことを表します。
回転で言えば、回転の中心となる直線のことを軸(回転軸)といいます。
バレエをやる上でとても重要な軸ですが、回転をするにあたって最も意識しなくてはならないのがこの「軸」だと思います。
ピルエットは一本のまっすぐな軸を中心として、体が時点する動作です。
その軸が少しでも斜めに向いてしまえば、体も斜めになりバランスを崩してしまいます。
回っている最中に背中が仰け反ってしまったり、軸足のアンドゥオールが抜けてしまったりすると軸を失ってしまいます。

ただ軸の上に立つだけだったらできるのに、回ってしまうとすべてダメになってしまう・・・そういう方も多いのではないでしょうか?
片足で立つ動作に回転力が加わることで、その回転に体が振り回されてしまい、きちんとした姿勢で立つことができなくなってしまうのです。

ピルエットのバランスで回るということは、一本のまっすぐな軸の上に体が重なり、その姿勢を保ち続けることで回転の力が加わっても、ブレずに立って回ることができるのです。

最初の踏み込み(プレパレーション)

ピルエットは顔をつけたり、しっかり軸足の上に立つ、肩があがらない、回っているときのアンナヴァンを崩さないなど、注意点がたくさんありますが、回りはじめの踏み込み(プレパレーション)で回れるかどうかが決まると言ってもいいほど最初の踏み込みは大切なのです。

まず、4番ポジションですが、バーでやるプリエは前と後ろ、両方の足のちょうど真ん中に重心を乗せます。どちらの足にも同じ分だけの体重が乗りますね。ですが、ピルエットの場合、4番プリエのプレパレーションの時点で、前の足の方に少しだけ多めに体重を乗せます。前の足に重心を少し乗せておくことで、軸に立ち上がるときに体重の移動が少なくなり、そのまま重心が乗せてある前足にすぐ立ち上がるイメージです。
もちろん、後ろの足も床をしっかり踏んでおきます。足の裏全体で蹴り上げるようにしてすぐ膝の所までパッセを持ってきます。

ピルエットのプレパレーションは足の裏を感じて立ち上がること、少しだけ前の足に重心をかけておくと真ん中にどっぷり体重が乗っているよりは重心移動もスムーズに軸の上にすぐ立てるようになってきます。腕の使い方や筋肉の動き方はまた別の記事で後ほどご紹介します。

ピルエットの意味

バレエの始まりは、ルネッサンス期のイタリアで、
宮廷舞踊として生まれたのが最初です。
この当時のバレエは、宮廷の広間で貴族たちが
歩きながら床に模様を描く…
それを上のバルコニーから眺めて楽しむ、というもので、
「踊りを観て楽しむ」というよりは、
「模様を見て楽しむ」ものでした。
その後、イタリアからフランス王室に嫁いだ
カトリーヌという女性によって、
フランスにバレエがもたらされました。
このフランスで、幾何学模様を見て楽しむものから、
踊りを観て楽しむものへとバレエは変わっていったのです。
ここで生まれたのが今で言う「パ」とよばれるステップで、
ピルエットもこの時代に生まれました。

ピルエットとは、フランス語で「つま先」を意味し、
体を片脚で支えて、回ることを指します。
フランスではピルエットはシングルが基本でした。
2回転以上回ったり、グランフェッテのような
何回転もする大技は、ロシアで生まれて発展していきました。